*こつぶな種*

日記。雑記。

壁のない世界なんて

お辞儀をする
立ち上がる
振り向く


〜みたいな時に、おっとっと、と よろけます。


三半規管の機能が壊れてしまっているからです。


これも突発性難聴の症状です。
ここまでの症状は ない人もいますが、私の場合は、病院で診てもらった時にはもう末期だったため、あれもこれも 症状のトッピングが盛りだくさんでした。


耳から「体が傾いてるよ!」と間違った信号が送られてしまい、脳が混乱してしまうのだそうです。


発症直後から数ヶ月は、何か近くにあるものとか誰かに掴まっていないと、歩けないどころか立てもしないほどの酷いふらつきようでした。


説明を聞くと、これも めまい の一種ということでした。
例えるなら、洗濯機の中に放り込まれて あさってに一回転する。そんなような感覚です。ぐわあ!となります。


多くは 首から上が動いた時に 大きく視界が揺さぶられ、ぐわあ!が起こります。きっと1秒にも満たない一瞬のことなのですが、上下左右を見失い、それが おっとっと を引き起こしているのです。


現在は1人で歩けるようになってはいますが、調子が悪い時には いまだに何かに掴まりながらのこともあって。
仕事をしたいと思いつつも、立ち仕事はムリと言われるのは、この辺りのことがネックなのです。


細かい部分では、
まっすぐ歩けない というのもあります。酔っ払いのちどり足みたいになります。
また、距離感が計れなくもなっているみたいで。人とすれ違ったり、道端にある郵便ポストを避けたり、みたいなことがとても難しいのです。当たりに行ったり、逆に 無駄に避けすぎたりしてしまいます。


ふう。
困る ふらつき ですが。


でもです。
そんな私にも実は心強い味方がいるのです。


当初から頼りになったのは、『壁』。


机だとかの家具全般等、動かないものもそうなのですけど、何よりも そこここで圧倒的にお世話になっているのが、壁 なのです。


指先ひとつでいいんです。
壁(など)に触れると安定します。上下左右の混濁が少なくてすみ、ふらつきを抑えられるのです。


壁は ほんと 頼りになります。


もしや私の生命線なのではないでしょうか。


壁のない世界ですか?


考えられませんね。ありえないです。


そんな世界には 絶対 私 行きません!